靖幸観察

靖幸ちゃんの私的観察

👓 岡村さんの「仕事論」

2週連続のテレビ放映と、先輩のラジオご出演で、今の・生の・動く「岡村靖幸」を拝見・拝聴できて幸福でございます💕

 
 
予告で流れてた「サラダ取り分けるの図」
 
 
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この絵を見て「やっだー!貴方、こんなこともできるようになったのねぇ〜」と、年下のくせに母の様な気持ちになったりしたわけで・・。確実に30年前より、オトナになってるんです(当たり前だけど、良かった〜w)
 
 
「オレ」だの「食ってる」だの「きゃっ」っていうような言葉を発してたり、可愛いとか、カッコいいところとか、様々ありましたが、今回のトピックスは「職人・岡村靖幸」の仕事論が聞けたことではないでしょうか。
 
 
 
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少し話が逸れますが、私たちは、人と関わる職業ということと、深いコミュニケーションスキルを習得する必要があるということから、学生時代に「プロセスレコード」というのを学びます。自分と患者さん(または他者)との会話の場面を切り取って、会話のラリーを順番通りに記載していき、会話の一致性や自分のその時の心境、相手が何を言わんとしていたのかということを、紙面上で分析していきます。それ以外にも「再構成」と言って、会話や場面について更に深い分析をして、「場」の理解などを学びます。
 
先日はラジオの書き起こしをして、何を意図して鈴木さんがその話題を振り出したのかとか、話題が急に変化していたところの意味をチョット考えたりしました。あとは、声の強弱やトーン、返答のスピードから、岡村さんが、どんな心境で話していたのかなとか…。普段、なかなか聞けない素の声や会話の雰囲気というのも♡なんですが、もっと深い所まで感じながら見聞きすると、さらにイトヲカシですよ。
 
 

岡村さんのインタビュースキル

くぼみね。「インタビュアー岡村靖幸」の”出現”の仕方が、風の様にとても自然で、気付いたら相手が喋ってるという、インタビュアーとしては最高の持って行き方なんですね。
途中、スタジオからは[質問攻め]という言葉を使われていましたが、決してそうではないと思います(少なくとも放送された場面は)。岡村さんの相手への、フリ方が上手いんです。もちろん、テーマは相手に合わせたものをフってるんですけど、それは水を向けてるだけで、あとは久保さんが1人でお喋を始めます。
 
この時に使ってるのが、open questionという手法です。「〜どうですか?」と、相手に自由に語らせるやり方です。この手法は話題を広げていく事が出来るので、相手がよく話す方の場合には良い方法と言われています。ただ、相手があまり話さない方の場合、返答までに時間がかかったり、どこぞの女優さんみたいな「別に」というお返事になったりするリスクもあるのが特徴です。なお、open questionの逆はclosed  questionで、ハイorイイエ で返答できるような質問の仕方をします。相手は回答しやすい代わりに、話題は膨らみにくいんです。
 
人って自分のこと喋りたい生き物なんです。だから、自分が喋るより相手の話を聞くという事が、とても効果的だとあらゆる書にも書いてあります。あとは、あいづち。「それから?」というような促しのあいづちは、更に相手をお喋りにさせます。ただ、彼の場合「へぇ〜」って返答してる時は、あんまり興味持ってない時のようですけどねw 
 
話を戻して、お仕事でやってるので(失礼ながら)相手に興味津々で聞いてるわけではないはずなんです。なのに、相手が気持ちよくペラペラ喋ってる状況を作り出せるのは素晴らしい👏 でもね…お相手の話より岡村さんの話がもっと聞きたいのよぉ〜
 
 

話題フリの背景

先ほども書いたように、相手に合わせた話題フリをしているのはもちろんなのですが、これは彼の特徴なのかな〜? 振ってる話の背景に、彼自身が見える事が結構多いんですよね。目の前にいる人に尋ねていたり、第三者の話をしてるんだけど・・、実はそこに岡村さんがいるという。(なんか上手く表現できないんですけど)
 
 
例えば・・
 

岡:あの20世紀少年を書いた人って、名物の編集者みたいの付いてたじゃないですか。今でもついてるんですか?で、あの人がこういうモノ書こうよって言ったりとか、こういう連載しようよとか、こう半ばプロデューサーっていうか、大げさに言うと、共同制作者。なってるじゃないですか。あのくらい、こう、まあスタッフとして強力な人がいたりすると、ま、やりやすいっていうか、こうモチベーションになるのかなって思ったりしますけど。

 

それまで、好きな漫画家を久保さんに聞いていて、その流れでこの作者の話に持ち込んでるんですけど、この話の中に、岡村さんいますよね。既に。自分と社長との関係性やスタッフに恵まれていることに続けたい思いがあると思うんです。ただ、残念ながら酔っ払った久保さん、そこに気付かず「漫画」の話で進めてます。
 
 
久:(中略)〜量産するには、そういう人がいた方がいい。
 
 
この会話、リベロ役割ミスマッチ。ただ、これが通常行われている会話の実情なのかも知れません。こういうミスマッチが、この人と話題が合う合わないを感じさせるものなのかもしれませんが、ここで岡村さん、ひかなかったのが幸い。
 
 
岡:僕なんか、ほんとそんなタイプです。作ること以外は、もうほとんどスタッフに任せてるし。
 
 
本当は、「岡村さんはどうですか?」とか「岡村さんはそういうスタッフさんいますか?」とか、気の利いた返しがあると良かったんでしょうけど・・・。
つまり、インタビュアー岡村靖幸も、本当は喋りたいんです。毎回書きますけど、もともとよく喋る人ですからね。下手だから辞めたって仰ってましたけど、下手とよく喋るは別ものですからね。本当、喋っていただいて良かったわ☆.。.: *
 
 

岡村靖幸「仕事論」

靖幸語録の一つに、この言葉が登録されそうですね。「腐心」

「腐心」とは、『あることを成し遂げようと心を砕くこと。苦心』だそうです。腐心・・。「邁進」ではなくて?何かにつけて、ちょっと影をつけるのが岡村さんぽいんですけど。

 

大事な「仕事論」なので、ここはフルで書き起こしました。

 

 

久:自分の作家性はどこですか?
 
岡:いいクオリティーの曲。もう詞、曲、アレンジ、演奏、いいライブ。これだけに腐心する。後の、なんかこう戦略とか、そういうことに関して、僕考える才能もないし。だからそういうことは得意なスタッフに考えてもらって、自分はもう1つのマシーンとして、良い曲書ける、良い詩書ける、良い歌歌える、良いパフォーマンスができる。をもうマシーンのように心掛ける。

  

若気の至りと言いましょうか、人の巡り合わせ?はたまた時代がそうさせたのか…。
その昔、年上のスタッフに色々と指示を出してやっていくのが大変とか言って、全部自分でやる!って言ってた若僧が、公共の電波の元で、ここまで言い切れるようになったのかー!と感動♡ 
そして、自分の事を「マシーン」と表現したのも、初耳だった・・かしら?覚えてなくてごめんなさいな。マシーンという言葉の定義はわからないのですが、おそらく「スケジュール調整や予算などの余計なことを考えずに、自分の中から湧き出る音楽に対する思考だけに集中していく」っていう意味と受けとってよろしいかしらん?
 
実際、どの仕事だって、やりたいことだけやってればいいわけじゃないので、そうできる環境にいることって、とっても幸せなことですよね。それでいいよってしてくれる人が周りにいてくれるっていう状況って、とっても幸福だと思いますよ。もちろん、岡村さんの能力あってのことですけどね。
 
久:例えば、出来上がったものに対して、ここよくないっていう感度は高い方だと思いますか?
 
岡:あのね、良くない・・良くないってものに対して、こだわりすぎないようにする力、みたいのは、悪く言うと図々しい、良い意味では・・・タフさ、は付いてます。例えば、僕はね、モテキを作ったら、いつもモテキっていう風になると、オレ多分リリースできないんだよ。オレは、オレはもう。多分。だから、オレだって良いんです。別に10年だろうが20年だろうが出なくたってオレ。オレは。構わないんです。自分が納得したものを出したい。(眼光鋭く!)

 

いつも丁寧語なのに「リリースできないんだよ」と、急に普通の言葉になってるところが、本心語ってる感じで、ドキッとしましたわ。

 

あらゆるところで「11年半ぶりですよー!」と言われ、内心うんざりしてるでしょ?(笑) その度に「俺は良かったんですよ。10年でも、20年でも」といい、最後には「近藤さんが言うから」と正直な事まで言ってしまう、お茶目な岡村さん。ただ、流石に先輩の番組では言いませんでしたねw

 

「こだわりすぎない力=図々しい=タフさ」っていうのは、ちょっと意外な表現だなって感じを受けました。「こだわりすぎない=図々しい」っていうのは、おそらく「自分にしたら、もっともっと改良できると思ってるけど、このあたりでFIXしとく?」って思う心を「図々しい」と表現しているのであれば、どんだけ謙虚なんだかって感じですし、それを「タフさ」と表現しているのは、なんでしょうね・・。謙虚になれるタフさ…着飾らずまとわず曝け出せるという意味のタフさ?
 
それにしても、そこまでこだわれるのって、すごい!私なんか飽きっぽいから、もういいか〜ってすぐ思っちゃうけど(靖幸を見習えって話)こういうこだわりって、芸術家らしいです。名前は忘れちゃいましたけど、過去の教科書に出てくるような音楽家も、そんな感じだったと以前読んだ気がします。
 
 
久:アルバムを出す前って不安とかってあります?
 
岡:無いです。不安は。(眉間にシワ寄せてw)

 

ここはですね、「不安」は、本当にないんだと思います。なぜなら「納得したものを出してる」わけだし、不安だったら出さないと思うんですよね。でも、世間の評判は気になってるはず。そりゃもちろん人ですから、気になりますよ。売り上げは数字で上がってくるし、印税とか曲使用料とかも見えるわけだし(あとエゴサもねw)。ただ、そういうのも含めて「仕事」って、客観的に見れるようになった・・のかしら?
 
ちなみに、私がよく関わってる出版社の方。自社で出版した雑誌や書籍の売り上げ、ものすごい頻度でリサーチしてます。もうよくない?っていうぐらいのペースでリサーチしまくってます。なぜなら、それが本に対する評価=自分の仕事の評価であり、自分の社会的な評価基準になるからですよね。おそらく、あの事務所では費用対効果がよくないからダメ!なんてことは絶対言われないでしょうが、世の中一般ではそういうのも仕事の査定基準ですからね・・。なお、その会社、ただいまリストラ実施中らしく厳しいですね。
 
 
久:作りたい曲のストックってあるんですか?
 
岡:そんなにベラボウにあるわけじゃないですね〜。
特に詞に関しては大変ですよ。詞は1番逃げたいものだけど、1番頑張らなきゃいけないことだから。「発狂するわ!」とか思いながら書いてるんで(笑)

 

「発狂するわ!」なんて、初めて聞いた表現で、ものすごい萌えポイント♡でしたよね。言ってる内容はシビアなのにw 元々、岡村さんの詞は、内面を絞り出しているような、鶴が自分の羽で機を織っているかのような削ぎ方だと言われておりましたが(鶴の様だと言われてたかは、私が勝手につけましたけど)それ以外にも、聞いた時の耳触りとか、韻を踏む言葉の並びとか、音に合うフレーズの選択とか・・曲先が多いでしょうから、さらに難しいですよね。前述の「腐心」という言葉の選択は、やっぱり、ここから来ているからなのかしら?ね?

 

ただ、「俺、なんでもできちゃうんだぜ」っていう岡村ちゃんから、「これは苦手」って、すっと表現できるようになったことは、凄く良いことだと思っています。きっと、これができるようになって、ご本人もだいぶ楽になったんじゃないかな。
  
つい先日、うちのスタッフにも同じようなことを話してました。その人、私より先輩なのですが、他の人から何か聞かれたら、あらゆることに完璧に答えなきゃいけないって思ってるみたいで、「聞かれるのが怖い」と言っておりました。できないことをできないって言えるか否か、わからないことをわからないって言えるか否かって、大きな分かれ目なんですけどね。多分その人、できないとか、わからないって表現したら馬鹿にされるんじゃないかとか、見えない脅迫観念があるんでしょうが、その程度で馬鹿にされることにビビってるなんて、ちっちゃい奴だなー。もっと大きくなろうぜ!
 
  
久:だいぶ繰り返し書き直しとかやるんですか
 
岡:(うなづきながら)だいぶやりますね。
 
久:どういうところを手直ししていくんですか?矛盾とか
 
岡:もありますし
 
久:言葉選びが単純だとか
 
岡:そうですね。そういうのも絶対あります。あと、この言葉遣いの方が良いだろうとか、ま、今言ったような文節の修正みたいのもあるし、こう、ここまでずっと「君」ってたのに、「お前」つっちゃーおかしいだろう?って、こう互換性のおかしさみたいのも修正するし、一筆書きのように書いたはいいけど、何言ってるんだか全然わからなかったら当然修正するしー。(笑)
 
久:何言っているか全然わかんなかったやつ、結構そのまんな出しちゃうんですか?
 
岡:出すときも、ありますし、でもすげー修正するときもあります。何言ってるかわかんないっぽいけど、すっごい、いいと思ったら出しますし。だって、ぶーしゃかLOOPなんて何言ってるかわかんない。。でもあれムードがあるじゃないすか。だから出しますけど

 

 これも靖幸語録に登録したい一言「ムードがある」。一般的にポワンと想像するムードとは、ちょっと違う感じもしますけどw ムード以外の言葉がスッと出てこないし、ご本人がそう仰っているので、ま、ムードということで。

 
だから出しますけど・・いや、もう数年前から世に出てますから(笑)
 
 
 

 先輩後輩ー主従関係

一方、マーチンさんのラジオでは、「岡村」「お前」と呼ばれる岡村さん!すごくすごく新鮮でした。そしてラジオだからっていうのもあるでしょうが「はい」「そうですね」を連呼する様は、部活か?と思わせるほどの主従関係ラリー。(さて何回「ハイ」と言ったでしょう?)

 

打ち合わせにある話の「筋」に、上手く会話を載せるパーソナリティーのマーチンさん。これ、時間内に収めるためにも大事な作業。書き起こすと話が飛びすぎなところもあって、ちょっと可笑しかったですけど、流石の展開でした。

 

SNSでは、自身の半分ぐらいしか、この世に生きていない若者と一緒に写っていたり、お仕事でご一緒したつながりの方とだったり。そんな方とのお話の中では、きっと「神様=岡村様」的な扱いなんじゃないでしょうか。確かに、そういう扱いをされるのを、心地よいと思った時期もあったことでしょう。遠い昔に。でも先輩は違いましたね。その扱いが、嬉しかったんじゃないかしら。「良かったよ」って言ってもらった時の「ありがとうございます!」が一段と声のトーン上がってましたしね。

 

🔱 

過去にも、様々な形で少しづつ語っていた「仕事論」。それが現在バージョンにupdateされて聴けたのは、とても貴重でした。しかも映像付きで拝見できたのは、字面だけで拝見している以上に説得性もあるし、今回も相手の目をよく見てお話ししてる姿や、急に「キリッ」と表情が変わったりして、岡村さんのコミットの深さが感じられ、とても安心。

 

マーチンさんのラジオの中で出てきた、赤坂グラマラスナイトの動画。ツベで拝見して…紫コートのホッソイ靖幸きゃー♡ …なんですけど、それ以上に、二十歳そこそこのガキンチョが、こんな世界であんなステージに立ってたら、勘違いもするよねー😰って、またまた思ってました。

 

世の中が、バブルで浮かれていた らしい あの頃(恩恵にあやかりたかったー)。質以上に量を求められていた時代。大人たちは金のなる木を(表面的に)チヤホヤし、煙に巻かれる人も多かったのかも知れない。そんな中で、質と量のバランスに戸惑ってた日もあったでしょう。だから、今、「10年でも20年でも出さなくてもいいと思ってる」と公言できたこと、すごく良かったなぁと思ってます。・・ぼちぼち いい感じで よろしくお願いします💕

 

 

 👓 オシマイ